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フェレットフードを考える

 人間は好きな物を食べられますが、フェレットは飼い主さんが選んだ物を食べるしかありません。フェレットの健康のためにもできるだけ良いフードを選んであげたいものですが、残念な事に成分表や原材料を見ても信用できないのが現状です。もちろん私は栄養学の専門家ではないので、このフードが良い!!と言う事は出来ませんが、フェレット飼いとして最低限知っておかなければいけないフードの知識位でしたら紹介できるでしょう。今までフェレットフードについて考えた事がない方でしたらきっと役に立つと思います。

 ▼フード選びの重要性

 日ごろ口にしている食べ物によって、健康にもなったり病気にもなったりする事は、人間でもフェレットでも同じです。発ガン性物質を多量に取り込めばガンになりますし、甘い物を摂りすぎれば糖尿になる...。特にフェレットの場合は同じフードを毎日毎日食べ続ける事になりますから、粗悪なフードを与え続ける事の弊害は想像に難しくないと思います。

「でもうちはお金がないから安いフードを買うしかない...」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、これも私は正しいとは思いません。もちろん食だけが原因ではないですが、栄養素が足りないフードや発ガン物質の入っているフードを与え続けていると、病気やガンになる可能性が飛躍的にあがります。もし病気になってしまった場合は病院へ行く事になりますが、その治療費というのはフェレットの飼育中一番高いものなのです。手術を要する病気は(動物病院にもよりますが)十万、二十万は軽く超えてしまいます。そうすれば簡単に良質フード代以上の出費にもなってしまうのです。少しくらい高くても、危険な保存料のない栄養のあるフードを与えた方が、フェレットにとっても飼い主さんにとっても幸せになれるのではないでしょうか。

 ▼フード記載事項の実態

 これはフェレットフードに限った話ではないですが、ペットフードに使用されている原材料は、全て記載する義務は無いということです。一応原材料の八割までは表示させる事になっているのですが、従わなかったとしても罰則もないような規則なんだそうです。私たちが一生懸命フードの事に関して勉強しても、そういった規定がしっかりされていない限り、正しい判断が出来ないかもしれないのです。

加えて、フェレットに必要な栄養素を判断する為のパーセンテージ表記。こちらもフェレットにとって都合が良くない小細工がされている事があります。フェレットには動物性たんぱく質が最適だという事は周知の事実にも関わらず、植物性たんぱく質を加えてトータルのたんぱく質を増やしている事があるのです。フェレットは植物性たんぱく質の消化は苦手なので、結果そのパーセンテージ分吸収できません。よって低たんぱくの粗悪なフードを与えているのと同じ事なのです。

 ▼フードの保存料について

 現在、ペットフード全体でフードの保存料による影響が囁かれていますが、フェレットフードも例外ではありません。物議をかもしている物質は、BHA、BHT、エトキシキン等がありますが、この中でももっともフェレットフードに使用されているのはBHAでしょう。BHAに限らず、これらは人間にも使用を禁じられている物質で、発ガン性もあります。これらを使用しているメーカーは、口をそろえて微量なので問題ないと言うらしいですが、真相は私たち一般人にはわかりません。微量だから大丈夫と考えて発ガン物質の含まれているフードを与えるか、人工保存料無添加のフードを与えるかは飼い主さんが決める事です。

 ▼フードの主原料、鳥副産物について

 基本的に、フードの主原料として使用されているものは一番最初に記入されているものです。もちろんそこに動物性の原材料が明記されていない場合は論外として、そこで良く目にする「鳥副産物」とは何なのでしょう。簡単に言うと、内臓やら腸に残る排泄物やら羽やら病死肉やら何でもありの可能性もある原料です。それに、人工保存料無添加と謳っていても、製造過程で使用していないだけで副産物自体に防腐剤などが残っている可能性もあります。もちろんメーカーによって使う部位や品質は天と地の差があるとはおもいますが、これでは消費者はどのフードが安全なのかさっぱり分かりません。

常識的に考えて、質が良い原材料を使用するならば必然的に値段が上がるのは当然なので、明らかに安いフェレットフードは遠慮した方がいいのかもしれません。もし不安ならばメーカーに問い合わせをしてみるか、8in1アルティメイト等の鳥副産物を使用していないフードを選んでもいいと思います。

 ▼フェレットに必要な栄養素

これらの必要数値はいろんな文献に出ているのですが、バラバラでどれが本当だかは正直わかりません。なので、ここではこの数値以下だったら与えるのをちょっと考えた方がいいんじゃない?という数値を上げておきます。しかしあくまでも私の個人的考えによる物なので、絶対的なものではありません。あくまでも参考程度にお考えください。

たんぱく質
前述したとおり、消化吸収の違いもありますので一概には言えませんが、少なくとも34%未満の物は少し考えてください。フェレットのエネルギー源はたんぱく質と脂肪なので、この値が少なすぎるのは問題があるからです。理想は38%以上と言われています。
脂肪
これもたんぱく質と並んで重要です。一般的に良いフードと呼ばれているものは件並み18%以上です。それ未満は検討の余地ありです。
繊維
繊維はフェレットの消化の為にも低ければ低いほど良いです。多くても3.5%以下。トータリーフェレットフードの開発者Thomas R.Willard博士は2%以下とも言っていますので、できるだけ少ないフードを選びたいものです。
灰分
これはミネラル分の事で、多量に取ることにより尿道結石の原因にもつながります。7%を超える物は少し考えた方がいいかもしれません。

 ▼どんなフェレットフードを選べばよいか

 前述の通り、フード選びというのは本当に難しいものです。とりあえずチェックしたい事項を以下に挙げます。

第一原材料が動物性である事をチェック
フェレットは肉食ですから動物性のたんぱく質が必要です。第一原材料がチキンの物を選びましょう。小麦などは第一原材料としてはふさわしくありません。
たんぱく質、脂肪、繊維、灰分の数値チェック
上記で説明した項目です。ここで明らかに栄養パーセンテージがフェレットの食事にふさわしくないと思ったら選択肢から外せば良いと思います。
着色料、香料、人工保存料の有無
私はこれを重要視しています。着色料は飼い主へのアピールですし、香料も不要な物です。人工保存料にいたっては人間に使用を禁じられているBHA等が入っているフードもあります。もちろん害がない程微量なのでしょうが、長年摂取することに対しては不安があります。
賞味期限が明らかに長くないかチェック
 これも保存料に付随するのですが、強力な保存料を使用している程賞味期限が長いはずです。パッケージの裏面に保存料が明記していない場合はこちらを見れば保存料のおおよその強さが判断できます。賞味期限が五年先までもってしまうようなフードは大丈夫だと思いますか?

以上、フェレットフードを選ぶ際のヒントを挙げましたが、前述したとおり私たち消費者はメーカーの開示する表記事項を全て信用する事が出来ません。つまり保存料等も明記されていなければ分からないのです。したがって、その明記されている情報と他のフェレット飼いのみなさんの意見等を分析して、自分で最良と思われるフェレットフードを選ばなくてはなりません。もし全く判断がつかないのなら、101ferretで試したフェレットフードレポート等も参考にしてみてください。

 

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